リビングリノベーションの種類、費用相場が知りたい！ポイントや注意点は？

リビングは家族や友人と一緒に過ごす場所なので、過ごしやすい空間にしたいと考える方が多いのではないでしょうか？
理想のリビングを叶えるには、リビングリノベーションの種類を選ぶことと費用のバランスが大切です。今回は、リビングリノベーションの種類や費用相場、注意点などを解説しますので、参考にしてください。

種類別リビングリノベーションの費用相場

リビングリノベーションには、「フルリノベーション」「部分リノベーション」「プチリノベーション」の3種類があります。

どのような違いがあるのかを詳しく見ていきましょう。

「フルリノベーション」とは

内部全てを壊し、スケルトンの状態にしてからリノベーションを行うことです。ゼロの状態から始めるため、大きな間取りの変更や設備の変更をしたいとお考えの方に向いています。工事期間が長くなる傾向があり、計画性を持って取り組むことが大切です。

「部分リノベーション」とは

既存の状態で使えるところを残し、新しくしたいところだけをリノベーションすることです。リビングリノベーションと聞くと、リビング全てを変更するものだと考えがちですが、例えば、キッチンは現状のまま残したい方などは、部分リノベーションでの対応をおすすめします。
残す部分と新しくする部分を分けて取り組めることから、コストを抑えられる点が魅力です。

「プチリノベーション」とは

キッチンのみリノベーションを行うなど「部分リノベーション」よりもさらに範囲の狭いリノベーションのことをさします。

リビングリノベーションでよく行われる工事は、「床の張り替え」や「壁や天井のクロス張り替え」、「リビングの広さの変更」です。それぞれの費用相場は、15万円から150万円となります。以下の表は目安費用ですが、依頼内容や業者によって大きな差があるため、あらかじめ予算を決めておく必要があります。

施工内容	費用相場
床の張り替え	11万円〜
壁や天井のクロス張り替え	5万円〜
リビングに間仕切りを設置	8万円〜
リビングの拡張	40万円〜

予算別リビングリノベーション

リノベーションの予算が決まっている方に向けて、予算ごとに可能なリビングリノベーションをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

50万円以内

50万円以内でできるリビングリノベーションは、「床の張り替え」や「壁や天井のクロス張り替え」です。
「床の張り替え」の平均相場は、一般的な「複合フローリング」の場合、材料と工事費合わせて1㎡あたり7,000円から20,000円です。「無垢フローリング」だと1㎡あたり13,000円から27,000円程度になるでしょう。

「複合フローリング」と「無垢フローリング」では、湿気や乾燥による反応やメンテナンスのしやすさも異なります。自分の生活スタイルに合ったフローリングを選ぶことがポイントです。

「壁や天井のクロス張り替え」の平均相場は、一般的な「ビニールクロス」の場合、1㎡あたり1,000円から1,500円となります。「漆喰」や「珪藻土」など左官職人が必要な特殊な工事となると、材料や工事費用を合わせて、1㎡あたり3,000円から7,000円になるでしょう。
クロスを選ぶときは、インテリアに合わせやすい白やベージュなど飽きないような淡い色を選ぶと失敗がありません。

50万円〜100万円以上

50万円から100万円以内でできるリビングリノベーションは、「キッチンとリビングの間仕切り撤去」や「床暖房の設置」、「和室をフローリングに変更すること」です。
「キッチンとリビングの間仕切りを撤去」すると解放感溢れる空間にすることができます。間仕切りの数によって費用は変わりますが、一般的な相場は40万円から90万円となっています。間仕切りは耐震性との関係があるので、撤去するときは建築専門の人に確認するようにしてください。

「床暖房の設置」にかかる費用相場は、65万円から100万円以上となります。床暖房の種類や施工範囲によって、費用に幅があります。

床暖房の種類は「電気式」と「温水式」の2種類です。「電気式」は、使用時間が短い方やキッチンスペースだけなど範囲が狭いところの設置を検討している方に向いています。「温水式」は、長時間広い範囲で床暖房を使用する方におすすめです。
設置費用は、「電気式」の方が「温水式」に比べてお値打ちですが、ランニングコストの面では「温水式」の方が優れています。床暖房の使い方を想定して選択しましょう。

ライフスタイルの変化で和室を使わなくなってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか？和室をリビングと一体化するために、畳をフローリングに変更したり、間仕切りを撤去したりすることができます。和室を有効活用したいとお考えの方は検討してみてください。

リビングのリノベーション費用は何で変わる？

リビングリノベーション費用は、「床、壁の材質グレード」、「施工面積」や「工事の規模」によって変わります。「施工面積」とは、リノベーションをする面積のことです。

例えば、10畳のリビングの壁紙をリノベーションする場合と20畳のリビングの壁紙をリノベーションする場合では、材料や工事の量も異なります。
一般的に施工面積が増えるほど、材料費や手間代が増える傾向にあります。

「床」の材質

リビングリノベーションの床材には、フローリングやクッションフロア、畳などがあります。人気が高い床材はフローリングで、色や質感などで分けられた豊富な種類の中から選ぶことが可能です。フローリングの中でも、防音性が高いものや床暖房専用のもの、ペットにおすすめの材質があり、フローリングの張り方にもこだわることができます。自分の生活スタイルに合った床を選びましょう。

「壁」の材質

リビングリノベーションの壁は、壁紙やウッドパネル、塗り壁、タイルなどがあります。人気が高いものは、壁紙です。ヴィンテージがお好みの方にはウッドパネルがおすすめです。個性的な壁紙がお好みの方は塗り壁が良いでしょう。

タイルは、耐水性や耐久性が高く、インテリアの装飾として活用することができます。リビングをどのような雰囲気にしたいかによって壁紙を選択してください。

施工面積・工事規模

リビングリノベーションを行うときは、「工事の規模」によって費用が異なります。例えば、キッチンの場所を変更する場合、設備だけでなく、水回りの工事も必要になります。
水回り設備の移動について詳しく知りたい方は、こちらの間取りの記事も参考にしてみてください。

>>マンションリノベーションの人気の間取り、事例をご紹介します！

リビングリノベーションの注意点

リビングリノベーションの注意点は、「建物の構造」と「工事期間」です。

リビングを広くするのに壁を取り除く場合、構造上必要な壁は耐震性の問題からも取り除くことができません。
補強工事が別途必要になることもあるため、予算に余裕を持って取り組むようにしてください。

また、リビングリノベーションの種類によって、工事期間が異なります。例えば、フローリングの張り替え工事は5日程かかり、クロスの張り替えは4日程必要です。その他、リノベーション工事で間仕切りの撤去など広範囲の作業になると8日程かかります。
工事期間が数か月に及ぶ場合は、仮住まいを準備しなくてはなりません。リビングリノベーションの相談をするときに、どれくらいの工期がかかるかを事前に確認するようにしましょう。

リビングリノベーションのコーディネート時に注意しなくてはならない点は、他の物と雰囲気を統一させることです。床と家具を同じような素材にするなどトータルコーディネートを意識することが大切です。