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リノベーション一体型ローンのメリット・デメリット
この記事を読まれている方の中には、中古住宅の購入と同時にリノベーションをしよう!とお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
住宅の購入と同時にリノベーションをする場合、「リノベーション一体型ローン」を利用する方と「住宅ローン」と「リフォームローン」をそれぞれ別に借りられる方がいます。
今回は、その中でも「リノベーション一体型ローン」に焦点をあてて解説します。
リノベーション一体型ローンとは?
「リノベーション一体型ローン」とは、住宅の購入費用とリノベーショ工事に必要な費用を合わせて借り入れができるローンのことです。
住宅を購入してリノベーションを検討している人の中には、「住宅ローン」と「リフォームローン」は、それぞれ別に借入を、と考えている人もいるかもしれません。
リノベーション一体型ローンは、住宅ローンと同じ金利を利用することができるため、変動金利の場合優遇適用にて年0.5%から1%台と低金利が魅力です。しかし、リフォーム専用ローンは、年2%から5%もしくはそれ以上と高いため、中古住宅の購入と同時にリノベーションをしようとお考えの方にはリノベーション一体型ローンの方がお得です。
リノベーション一体型ローンの特徴
「リノベーション一体型ローン」の特徴を4つご紹介します。
- 金利が低い傾向にある
- 長期間ローンの借り入れが可能
- 抵当権の設定が必要
- 審査が厳しい
1.金利が低い傾向にある
リノベーション一体型ローンの特徴の一つ目は、「金利が低い傾向にある」点です。
先述の通り、リフォームローンと比較しても年1~2%の差があり、リノベーション一体型ローンの方が低金利となっています。
1000万円を35年借入した場合、金利が年1~2%違うと、総返済額が約200万円以上変わってきます。
2.長期間ローンの借り入れが可能
リノベーション一体型ローンは、最長35年と返済期間が長くなっており、月々の返済額を抑えることができます。
リフォームローンの返済期間は、10年から15年が一般的です。
3.抵当権の設定が必要
抵当権とは、金融機関が土地や建物などの不動産を担保にする権利のことです。 住宅ローンの返済が滞ったときのために、あらかじめ土地や建物を担保としておくものです。 そのため、住宅ローンを組むにあたり、金融機関から宅地や家の抵当権の設定を求められます。万が一ローンを支払うことができなくなった場合、金融機関がその物件を競売にかけ、貸した費用を回収することができるのです。
リノベーション一体型ローンを組む場合は、土地や建物を担保に、抵当権の設定をしなくてはなりません。
4.審査が厳しい
金利が低く、長期にわたってローンの借り入れが可能なこともあり、審査が厳しい傾向にあります。
▼ローンの基礎知識について知りたい方はこちら
>>リノベーションで利用できるローンの基礎知識
なぜリノベーション一体型ローンを選ぶのか?メリット
どうして「リノベーション一体型ローン」を選択する人が多いのでしょうか。
具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
リノベーション一体型ローンは、上記のとおり「住宅ローン」と「リフォームローン」それぞれ別に借入するよりお得です。
金利と返済期間は、月々の返済額に大きな影響があります。
一般的に、ローンを借りる場合は金利が安く、返済期間の長い方が月々の支払額が少なくて済みます。
金利と返済期間は、月々の返済額に大きな影響があり、借りる金額が大きいほど顕著に表れます。
「住宅ローン」と「リフォームローン」それぞれ別の融資を受けると、金利が高く、返済期間も短い傾向にあるため、「リノベーション一体型ローン」の方が良いでしょう。
リノベーション一体型ローンのメリットとして、「住宅ローン減税」が適用されることも挙げられます。
金利が安い上に、減税も適応されるため、金銭的な負担が軽減されます。
「住宅ローン減税」とは、住宅ローン残高の0.7%を13年間(中古住宅は10年)にわたって所得税から控除できる制度のことです。
要件の一つは、返済期間が10年以上の住宅ローン、またはリフォームローンを組んでリフォームをすることです。具体的な内容はまた別の機会にしますが、一定のリフォーム工事をして工事費用が100万円を超えるなどの要件もあります。
税制改正によって住宅ローン控除の4年間延長が決定され、2025年12月31日まで利用できるようになりました。
中古の認定住宅の場合、最大で210万円の控除を受けることができるため、条件の合う方は申し込み必須です。
リノベーション一体型ローンを使うときの注意点!デメリット
リノベーション一体型ローンは、メリットばかりのイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、デメリットも存在します。
選択後に後悔のないよう、注意すべき内容について詳しくお伝えします。
リノベーション一体型ローンを使うときの注意点は、金融機関の審査時に物件価格と共に、リノベーション費用の見積もりも提出しなければならない点です。
つまり、リノベーション一体型ローンを利用する場合は、申し込みの時点でリノベーション内容まで決める必要があります。
対して、住宅ローンとリフォームローンをそれぞれ別々に組む場合は、住宅ローンの本審査時には物件価格だけ決まっていれば審査に出すことができます。
「この物件に決めた」という段階で購入申し込みをして、ローンの事前審査に進み、契約を締結したら完了です。
この点から、「物件購入」では住宅ローンとリフォームローンをそれぞれ別々に組む場合に比べて不利になってしまうことを覚えておきましょう。
リノベーション内容の検討に時間がかかり、リノベーション費用の見積もりを取るまでに時間がかかってしまうと、人気物件の場合は他の方に物件を購入されてしまうことがあるので、注意してください。
リノベーション一体型ローンを検討されている方は、住宅の購入と同時にリノベーションの見積もりも行うようにしましょう。
リノベーション一体型ローンの取り扱いが少ない仲介会社もありますので、物件探しから資金計画や施工までワンストップで取り組むMoyo-Reno×Homeは、「リノベーション一体型ローン」を組みたい方には最適です。
▼当社での家づくり流れ
>>モヨリノホームの家づくり
リフォーム一体型住宅ローンを選びのポイント
「リフォーム一体型住宅ローン」選びのポイントが4つあります。
- リフォーム一体型住宅ローンの要件を確認すること
- 団体信用生命保険に加入
- 最終的な返済額を確かめること
- 審査が厳しく自己資金が必要な場合
1.リフォーム一体型住宅ローンの要件を確認すること
リフォーム一体型住宅ローンを選ぶにあたって、押さえておくポイントの一つ目は、「リフォーム一体型住宅ローンの要件を確認すること」です。
商品によって金利などの条件が異なるため、事前に調べ、比較検討することが大切です。
2.団体信用生命保険に加入
二つ目は、「団体信用生命保険に加入」することです。
団体信用生命保険(以下、団信)とは、住宅ローン返済中に契約者に万が一のことがあったときに、住宅ローン残高がゼロになる保険のことです。
団信は一般的に、死亡などにより住宅ローン契約者が支払いできなくなった場合、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を銀行に支払い、債務の返済に充てる仕組みとなっています。
団信は、住宅ローンを借入れる場合、もしくは借換えをする際にのみ契約可能な保険の一種です。一般的に住宅ローン借入れ後に加入することはできません。
また、借入れ後は一部中途で付加できる場合もあるものの、健康状態によっては加入できないこともあり、契約時には慎重な検討が必要です。
商品によって、金利や保証の内容が異なるため、ローン商品の検討と並行して選定してみてください。
3.最終的な返済額を確かめること
三つ目は、「最終的な返済額を確かめること」です。
金利が安いという理由だけで、リフォーム一体型住宅ローンを決めることは危険です。
金利が安くても事務手数料や保証料の費用や、繰り上げ返済時の手数料など総支払額が高額になってしまうこともあるため、広い視野で考えることが大切でしょう。
4.審査が厳しく、自己資金で負担することもある
四つ目は、「審査が厳しく、申請した借入額が減額された場合、自己資金で負担することもある」点です。
先述の通り、「リフォーム一体型住宅ローン」は、審査が厳しい傾向にあります。
そのため、ローン審査に通らなかった場合の対応を考えておくこく必要があります。
ローン審査に通ったとしても、100%融資されるとは限らず、自己資金で負担しなければならない可能性があることを覚えておきましょう。
「リフォーム一体型住宅ローン」を選ぶときは、総合的に見て、自分の購入方法に合っているかどうかを確かめるようにしましょう。
あなたに最適なローン商品を、一緒にお探しします
リフォーム一体型住宅ローンの中でも、人によって最適な商品が異なり、金融機関によって差があります。
リフォーム一体型住宅ローンの代表的な取り扱い金融機関の特徴をご紹介します。
金融機関 | 新規借り入れ変動金利 | 10年固定金利 | メリット | デメリット |
イオン銀行 | 年0.520% | 年0.930% | イオングループでの お買い物5%OFF | 10年以上の固定金利がない |
新生銀行 | 年0.450% | 年0.950% | 事務手数料がお値打ち | 変動金利で借り入れる場合は、5年ルール・125%ルールが適用されないことに注意が必要 |
みずほ銀行 | 年0.375% ~ 0.675% | 年0.95%~1.25% | サービス面が充実 | 他の銀行と比べて金利が高め |
上記の表は2022年9月現在の優遇適用金利です。
金融機関によって、適宜変更の可能性があります。
参考までに一覧をご提示していますため、詳細や最新情報は当社、または各金融機関にお問い合わせください。
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まとめ
リノベーション一体型ローンの特徴やメリット・デメリットについて、最適なローンの選び方と共に解説しました。
「リノベーション一体型ローン」は、金利が低く、長期間借り入れを行うことができますが、住宅購入時にリノベーションの見積もりが必要になります。
ローンの商品の種類が多くて自分一人で決めることができない場合は、専門の知識を持った方にアドバイスをもらうことをおすすめします。
自分に合った最適なローンを選択し、理想の住まいを叶えましょう。
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