COLUMN
- コラム -
失敗しないリノベーション!メリット・デメリットを詳しく解説します
コストを抑えつつ、理想の住まいを手に入れられる、”リノベーション”をする人が近年増えています。
リノベーションするにあたって、建物の築年数に注意が必要であったり、ローンの金利が高くなる場合などのデメリットもあります。
物件を購入してから後悔しないためにも、メリットやデメリットを把握しておくことは大切です。
本記事では、リノベーションのメリットやデメリットを紹介します。
このような方にはリノベーションがおすすめです
まずはじめに、今回の記事でご紹介するリノベーションのメリットとデメリットを踏まえて、以下のような方にはリノベーションがおすすめです。
- 新築よりもコストを抑えて理想の家に住みたい
- 希望のエリアに住みたい
- 住宅の資産価値を落としたくない
- 引っ越しまで時間に猶予がある
- マンションに係る修繕一時金などの費用が用意できる
そもそもリノベーションとは?
リノベーションは、英語の「renovation」を和訳すると「修復・刷新」という意味です。
欧米では建物の補修・修理や改修に使われる単語ですが、日本では、既存の建物に大規模な工事を加え仕切りを無くして広いリビングを設けたり、筋交いや接合部を補強するなどして耐久性や耐震性を高めるための補修をしたりと、建物にデザインや新機能といった付加価値を与えることを指します。
ライフスタイルや家族構成、生活環境に合わせて好きなようにアレンジできるのが、リノベーションの特徴です。
大規模な工事で、住まいの性能を向上させたり住み心地をより良くするのがリノベーションと言えます。
▼リノベーションについてさらに詳しく知りたい方はこちら
>>リノベーションとリフォームが何が違うの?
リノベーションのメリット
リノベーションは、自分の理想を叶えた家に住むことができたり、希望のエリアで物件を探す選択肢が増えるなどのメリットがたくさんあります。
ここでは、新築物件ではなくリノベーションを選ぶメリットを紹介します。ぜひ参考にしてください。
1.自分の理想やこだわりを実現できる
リノベーションの最大のメリットとして、ライフスタイルや家族構成、自分の個性に合わせた住まいを実現できることが挙げられます。
リノベーションは、既存の住宅に新たな機能や価値を加えて住環境を整えることができます。
例えば、家族構成が変わったため間取りを変更したり、使い勝手の悪いキッチンや浴室などを改修して、使いやすく、かつ家事動線を良くするなどバリエーションは多岐にわたるでしょう。
また、趣味を満喫できるスペースを設けたり、おしゃれな内装を表現したり、こだわりのある住まいを実現できます。
関連記事:マンションリノベーションの人気の間取り、事例をご紹介します!
2.物件の選択肢が増える
リノベーションは新築マンションではなく、中古マンションや中古住宅といった物件を視野に入れて探すため、希望の居住エリアの中でも選択肢の幅が広がります。
例えば、既存の住宅では環境や設備に納得がいかないケースも考えられます。
しかし、リノベーションでは中古物件でも自分の理想やこだわりの詰まった住宅に作り替えることができるため、希望する居住エリアやライフスタイルにぴったりな住まいを見つけられるでしょう。
3.新築よりコストを抑えられる
リノベーションは、新築物件よりコストを抑えられるというメリットもあります。
例えば、立地や設備が同じ条件の新築物件を購入した場合と、中古住宅を購入してリノベーションした場合では、リノベーションの方が2~3割ほど安く済むことがあります。
さらに、同じ予算であっても建物の価格コストを抑えられた分、リノベーションに予算を充てることができるため、新築物件より価値のある住まいを手に入れられるでしょう。
新築物件よりコストを抑えられる上、注文住宅のような感覚で快適な住まいを手に入れられるのは、リノベーションならではのメリットです。
4.資産価値が下がりにくい
リノベーションをした物件は、設備の状態や室内の仕様が改善されているため、資産価値が高くなることもあります。
通常、建物の資産価値は時間の経過とともに下がっていきますが、リノベーションを行うことで「中古物件の価格+リノベーション費用」価格となり、さらに利便性の良い立地の物件は需要も多いので資産価値が上がりやすくなります。
そのため、大きな駅から近い、景観が良い、などのエリアで物件を探しやすいリノベーションは、売却時にもメリットは大きいでしょう。
また、RC造マンションの場合、耐用年数が定められています。
その耐用年数が経過すると建物自体の資産価値が低下すると思われがちですが、耐用年数ゼロ=資産価値ゼロではありません。
人気のエリアは価値が下がりにくく、広さや間取り、利便性なども考慮することができます。
つまり、耐用年数が経過している中古マンションでも、価値が下がりにくいことがあります。
安定した資産価値を求めるのであれば、経年劣化により資産価値が下がっていく新築マンションよりも中古マンションの方がおすすめです。
関連記事:「中古物件を購入してリノベーション」で住宅ローンを利用するには?
リノベーションのデメリット
理想の住まいやこだわりのある住宅を手に入れられるリノベーションですが、物件の築年数からその耐久性に不安があったり、住むまでに時間がかかったりといったデメリットもあります。
ここでは、リノベーションのデメリットを紹介しますので、失敗を避けるためにもチェックしましょう。
1.築年数が長い物件は耐久性に不安がある可能性がある
1981年の建築基準法改正により、耐震基準が大幅に引き上げられました。
そのため、1981年以前に建築確認を受けている物件は、旧耐震基準により建築され、現在の耐震基準を満たしてない場合があります。
また、設備や資材の経年劣化から耐久性が低下している事もあります。
リノベーションでは中古物件を対象とするため、築年数が長い物件は、耐久性が低いリスクが生じてしまうことがあります。
そのため、現在の耐震基準を満たすための改修が必要となる場合があり、新築物件を購入するよりもかえって費用がかかってしまうことも考えられるでしょう。
万が一、耐震改修が必要となった場合、コストを抑えられるというメリットを活かせなくなってしまいます。
2.住むまでに時間がかかる
リノベーションは、物件選びから設計、工事などの作業があります。
そのため、住むまでに時間がかかってしまうのがデメリットとして挙げられます。
住宅を購入する場合は、住みたい物件を探して契約し、購入引渡しをすれば住み始められるのが一般的です。
ですが、リノベーションでは上記のような作業が必要なため、住み始めるまでに時間がかかります。
さらに、内装や設備など強いこだわりがある場合、時間と労力をかけ何度も打ち合わせを重ね、住むまでに膨大な時間がかかることも考えられるでしょう。
時間が取りにくい、忙しくて打ち合わせができない、住環境をすぐにでも変えたいという人には、リノベーションは不向きかもしれません。
3.ローンの金利が高くなる可能性がある
リノベーションでは、その全額を一般の住宅ローンでは利用できません。
ローンを組む場合は、物件を購入する住宅ローン以外に、リノベーション費用としてリフォームローンを組む必要があります。
また、リフォームローンは一般の住宅ローンに比べると金利が高い傾向にあるため、そこも考慮しなくてはいけません。
最近では、リノベーションの工事費用と中古物件の購入費用を合算して、低金利な住宅ローンをまとめて組むことができる金融機関も出てきました。
自治体によっては補助制度やリフォーム減税を使える場合もあるので、希望エリアの役所のホームページを確認すると良いでしょう。
▼ローンについて詳しく知りたい方はこちら
>>リノベーションで利用できるローンの基礎知識
4.建物の構造によってできること・できないことがある
リノベーションは、建物の構造や管理規制によってできないことがあります。
建物の構造について、築年数が長い中古物件に多い壁式構造では、建物を支える構造壁を壊すことができません。
そのため、自由に間取りを変更できない可能性があります。
また、水廻りの給排水管をまとめているPS(パイプスペース)の位置によっては、間取りを制限される場合もあります。
次に、マンションによっては管理規制によって、フローリングの使用が禁止されていたり、床材の遮音等級が定められている場合があります。
さらに、電気やガス、給湯器などの容量が決められているケースもあり、希望通りの住まいを実現できない可能性も考えられるでしょう。
また、リノベーション工事は専有部分に限られるため、窓のサッシや玄関ドア、バルコニーなどは新しいものに交換したり、色を塗り替えたりすることができない場合がほとんどです。
もちろん共同廊下や階段、エントランスといった部分も手を加えることができません。
リノベーションのメリット・デメリットまとめ
リノベーションは、コストを抑えつつも自分の理想の家に住むことができたり、希望エリアを選ぶことができるといったメリットがあります。
しかし、時間やコストがかかったり、表面上ではわからないリスクが潜んでいたりするのも事実です。
限られた予算や、制限ある条件の中から、一つ一つ問題をクリアしながら過程を楽しめる人は、リノベーションに向いているでしょう。
リノベーションのメリットとデメリットをしっかり把握して、弊社コーディネーターと共に住宅購入を検討していきましょう。
>> リノベーションのサービスをチェック
>> リノベーションの事例はこちら
合わせて読みたい関連記事
お電話でのお問い合わせはこちらから